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お気に入りのグラス

朝、目が覚めると、昨日そのままにして寝てしまっていた台所が、きれいに片付いていた。昨晩子どもたちを寝かせながら寝てしまったわたしに代わって、夫が洗い物などしていてくれたよう。「あら、お皿、洗ってくれてたのねぇ」とふきんの上に伏せてある食器をみながらありがたい気持ちになった。

と、ふと見ると、伏せてある食器の中にお気に入りのグラスがいつもらしくない様子でぽつん。よく見ると何重にもヒビが入っているではないか。ああ、やってくれたなあ・・・。お気に入りのグラスだったんだけどな・・・。

さっきまでありがとうって思っていたのに、そんな気持ちはあっという間に消えてしまって、今度は怒りがふつふつと沸いてきた。

腹立たしい気持ちでしばらくグラスをじっと見つめていた。

そういえば、前もこんなことがあったぞ!なんなんだ!いつも壊されるのは、わたしが大切にしているものばかり。もっと注意して洗ってよ!

なんて頭の中でぐるぐる・・・。

なんで? なんで? なんで?・・・・・??????

でも、

ちょっと待てよ。あの人だって、疲れていたはず。仕事して帰ってきて、疲れているだろうに、子どもたちのお世話もよくしてくれる。わたしが、ほげーっと寝てしまってる間に、疲れているわたしのことを思いやって洗ってくれたんじゃないか!

今度は、きれいに布巾の上に並べられた食器たちが目に入ってきた。

大切なものが壊れてしまうのって確かにとっても悲しい。だけどそんな自分の気持ちばかりにとらわれて、もっと大切な、大切な人の気持ちに気づかないのってもっと、もっと悲しいことなんだ。

お気に入りのグラスは、また形を変えてわたしのところにやってくる。それまで気長に待っていよう。

とりあえず、コーヒーでも飲もう。今日も一日、始まったばかり。

なぜだか、ちょっとすがすがしい気持ちになれた出来事。

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